みなさん、こんにちは。
アメリカ・ニュージャージー(NJ)州で、2度目の駐妻ライフを送っているHatsy(はっちぃ)です。
👉こちらで自己紹介とサイトの使い方の説明をさせていただいてます。もしよろしければご覧ください。
みなさんは、美術館はお好きですか?
私はアメリカに来て、ニューヨークのメトロポリタン美術館やモマ、ワシントンDCのナショナル・ギャラリーなど、数々の有名な美術館を訪れてきました。
その中で、入場無料の大学美術館が、こんなにも素晴らしいことに驚きました。
今回は、コネチカット州ニューヘイブンにある、アイビーリーグの一角『イェール大学』の美術館について、
- イェール大学の基本情報
- イェール大学美術館の基本情報
- 館内のギャラリーをエリア毎にご紹介(古代、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、モダンアートなど、幅広いコレクション!)
をまとめました。
ニュージャージー州北東部やニューヨークから1時間半くらいで行けるので、日帰りドライブや1,2泊のショートトリップにおすすめです。
👉イェール大学については、こちらの記事をご覧ください。
👉私が今まで訪れた美術館・博物館については、「ミュージアム」タグをご覧ください。
イェール大学の基本情報

『イェール大学』は、アメリカ東海岸コネチカット州ニューヘイブンにあります。
1701年創立の私立大学で、アイビーリーグの中では、ハーバード大学(1636年創立)に次ぐ歴史のある、格式高い大学です。
クリントンやブッシュなど5人の大統領、19人のアメリカ最高裁判所判事、62人のノーベル賞受賞者を輩出し、教育・研究・卒業生の活躍において、ハーバードの最大のライバルとしても有名です。
『アイビーリーグ』とは、アメリカ北東部にある、由緒ある名門私立大学8校のこと。
コーネル大学以外は、アメリカ独立宣言(1776年)の前に創設された歴史ある大学です。
米国の政財界・学界・法曹界を先導する卒業生を数多く輩出しており、米国社会では伝統的に「東海岸の裕福なエリート校グループ」と捉えられている。
構成大学はブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学。いずれも各種ランキングで全米トップクラスに位置する難関校とみなされている。
また、これら8校で構成するカレッジスポーツ連盟の名称としても用いられる。
Wikipedia「アイビー・リーグ」
『アイビー』という名前の由来は、これらの大学の石造り校舎に、昔からつた(Ivy) が這っていることにちなんでなどと言われています。
キャンパスは、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学を模した石造のゴシック建築の建物が多く、世界でもっとも美しいキャンパスの一つとされています。411ヘクタールととても広大です。


大学のキャンパスの外でも、歴史的な建物が多いニューヘイブンの街を散策するのは、とても楽しかったです。景観重視のためか、パネラやスタバも控えめな外装でした。


2022年入学時点で、学部生は6,590人、総学生数14,806人、2024年の世界大学ランキングでは、世界10位となっています。(参照→World University Rankings 2024、※日本の東京大学は29位)
最近では、イェール大学経済学部アシスタント・プロフェッサー(教授、准教授に次ぐ職位)の成田悠輔さんが有名です。
所在地 | New Haven, CT 06520 |
ウェブサイト | Yale University のウェブサイト |
👉イェール大学構内や周辺を散策した様子については、こちらの記事をご覧ください。
イェール大学美術館の基本情報

イェール大学美術館(Yale University Art Gallery)は、1832年に建てられたアメリカ最古の大学美術館で、30万点以上の美術品の所蔵を誇ります。
紀元前6000年前からモダンアートまで、あらゆる時代の美術品が収蔵されています。
古代の地中海文化、ルネサンス、アフリカやアジア、モダンアートなど、コレクションの幅も広く、ピカソ、ゴッホ、モネ、ルノアール、ゴーギャン、ロダン、ドガ、カンデンスキー、ダリ、ポロック、バスキアなど、有名どころのアートがたくさんあります。
また、日本の埴輪、仏像、掛け軸などもあります。
かなりレベルが高い美術館で、じっくり見ると最低でも2~3時間は確保したいところです。
しかも、こちらの美術館、なんと無料なんです!ここは絶対に行ってほしい、おすすめスポットです。

基本情報は、以下のとおりです。
所在地 | Yale University Art Gallery 1111 Chapel St (at York Street), New Haven, CT 06510 |
開館時間 | 火~金:10:00 am–5:00 pm ※8/28~6/25の木曜、10:00 am–8:00 pm 土日:11:00 am–5:00 pm 月曜、主要な祝日は休館 |
料金 | 無料 |
ウェブサイト | Yale University Art Galleryのウェブサイト |
館内の各エリアをご紹介します

ここからは、各エリアを、ご紹介していきます。(公式サイトのCuratorial Areas参照)

各展示室に係員がいて、少しでも美術品に近づきすぎると声をかけられますので、特に小さいお子さんがいる方は、ご注意ください。
1階
エントランス、ミュージアムストア

エントランスは、1階西エレベーター付近にあります。
訪れたのは冬でしたが、ロビーの奥に、無料のロッカーやコート掛けがあったので、荷物やコートをロッカーに入れて、館内を周りました。

美術館は気付かないうちにかなり歩いていることが多いので、身軽に美術鑑賞ができるのはありがたかったです。

ミュージアムストアは、小規模でしたが、ポストカードがたくさんありました。

アフリカアート(African Art)

1階の西側のアフリカアート(African Art)には、古代から20世紀までのアフリカの美術品が展示されています。
彫刻やお祭りのお面、装飾品などがありました。
今にも動き出しそうなくらい躍動的な作品が多かったです。



古代アート(Ancient Art)、古代アメリカアート(Art of the Ancient Americas)

1階の中央には、古代アート(Ancient Art)、古代アメリカアート(Art of the Ancient Americas)があります。
古代アート(Ancient Art)は、1928年に建てられたOld Yale Art Galleryの建物の彫刻ホールに展示されています。
石造りの建物は、まるで教会の中にいるような神秘的な気持ちにさせてくれます。天井も高く、ステンドグラスからは光が差し込み、空間自体とても美しいです。
古代地中海美術の壺、レリーフ、大理石の彫刻などがあります。
2500年前の壺は、模様がとても鮮やかでした。


ライオンのタイルの鮮やかな青色や淡い色のレリーフは、何千年前のものとは思えないくらい、生き生きとしていました。



中央エレベーター付近にある螺旋階段が、シックでとても素敵でした。

2階
ヨーロッパアート(European Art)

螺旋階段を上った2階には、ヨーロッパアート(European Art)があります。
9~19世紀のコレクションで、特に13~14世紀のトスカーナ絵画や15世紀のシエナ絵画を多く所蔵しています。
ゴッホ、モネ、ルノワール、ロダン、ゴーギャン、ドガなどのコレクションがありました。
Frederick Sandysの「Grace Rose」。背景にジャポニズムの影響がうかがえる作品。

1600年代のハープシコード(チェンバロ)。ハンマーで弦を叩くピアノとは違い、ハープシコードはプレクトラムという爪で弦を弾いて音を出します。
繊細な装飾も、とても美しいです。


モネ。淡い色合いが好きです。


ルノアール。これも好き。


ロダンの「考える人」。マネしたくなりますよね笑。


タヒチの女性を描いたゴーギャン。


こちらがおそらくこの美術館でもっとも有名な、ゴッホの「夜のカフェ」。
斜めになっている感じが、印象的です。温かみのある色合いも素敵でした。


こちらのゴッホは、点描のような感じです。


バレリーナを描いたドガ。


ドガの彫刻もあります。


トスカーナ絵画やシエナ絵画のコレクション数の多さが印象的でした。

トスカーナ絵画とは、13~14世紀にルネサンス期のイタリア・トスカーナ地方で発展した画風です。
写実的で立体感のある人間像、深い感情表現、遠近法を用いた空間表現などが特徴です。

シエナ絵画とは、ルネサンス期のイタリア・シエナを中心に広がった画風です。
金箔を使った、優雅で装飾的な画風が特色で、顔立ちや身体の理想化、感情表現の抑制によって神秘的な感じになっています。



アジアアート(Asian Art)

2階の西側には、アジアアート(Asian Art)があります。
日本、中国、韓国などの東アジアからイランやトルコまで、幅広いコレクションです。
日本のものとしては、仏像、陶磁器、掛け軸などがありました。特に、仏像は、大小様々ないろんな像があり、見ごたえがあります。


紀元前2500~1500年の日本の縄文土器や古墳時代の埴輪を発見!
遠く離れた日本から時間をかけてアメリカに運ばれてきたことを考えると、何だか感慨深かったです。



平安時代の帝釈天の木像。


室町~桃山時代の地蔵菩薩の掛け軸。


3階
インド・太平洋アート(Indo-Pacific Art)

3階の西側には、インド・太平洋アート(Indo-Pacific Art)があります。
インドネシアを中心として、彫刻、織物、金細工、宝飾品などがありました。
インドネシアの影絵芝居。細かい金細工が美しかったです。


近代~現代アート(Modern and Contemporary Art and Design)

3階の中央~東側には、近代~現代アート(Modern and Contemporary Art and Design)があります。
ピカソ、カンデンスキー、ダリ、ジャコメッティ、ポロックなど、20~21世紀初頭のコレクションがありました。
どこを向いても誰もが知るような有名アーティストの美術品ばかりで、展示品のセレクションのセンスが光っていました。
展示室も混みあっておらず、美術品を長い時間独り占めできるので、とても贅沢です。
黒、赤、青、黄色で構成されたモンドリアン。


初期のピカソ。


ピカソの「Seated Woman」。


ピカソの「First Step」。
こちらは、第二次世界大戦中にドイツがパリに侵攻したとき(1943年半ば)に描かれたもので、不安定な状況の中でも希望を呼び起こすというテーマのようです。。
ピースフルな絵のように見えますが、戦時中に描かれ、ピカソの強い思いが込められていることを知り、心打たれるものがありました。

私は、美術館を訪れると、毎回「My Favorite」を決めますが、今回は、こちらの絵に決定!



細長い顔が特徴的なモジリアーニ。


マティス。


鮮やかな色合いのカンデンスキー。




アクションペインティングのポロック。こんなにカラフルなものもあるのですね~。


ダリ。ダリの絵は、小さいので見落とさないようにしましょう。


ひょろひょろの彫刻が特徴のジャコメッティ。


コンテンポラリーアートの展示室は広々としており、空間の使い方が贅沢でした。
すべての美術品からアーティストの熱いエネルギーを感じることができ、各作品に見入ってしまいました。

エル・アナツイの「Society Woman’s Cloth(Gold)」。
身近な廃材などを素材として制作をするスタイルで、この作品は、アルミのドリンクボトルのキャップで作られています。



タイタス・カファーの「自由の影」。
ジョージ・ワシントンの体に、彼が所有していた奴隷の売買を記録した帳簿が書かれたキャンバスの帯が、釘で打ち付けられています。


ほかにも、力強いアートが並びます。


こちらの大型の作品の展示室も、広々としていました。

27歳の若さで亡くなったバスキア。グラフィックアートをモチーフにした作品を多く描いています。


マーティン・ウォンの「La Vida」。


ポロック。


ロスコ。


ジョアン・ミロ。


日用品のデザインもアートなんですね!



アメリカを代表するエドワード・ホッパーの「Sunlight in a Cafeteria」。

エドワード・ホッパーは、ESLのクラスで初めて知った画家です。
人々に笑顔はなく、背景も極力シンプルで、無機質な印象を受けます。
どうしてこの画家がアメリカで人気なのか、私はいまだに分かりません…笑。光の感じが良いのかな。


エドワード・ホッパーの「Rooms for Tourists」


4階
4階には、版画、素描、写真(Prints, Drawings and Photographs)と特別展(Specials Exhibisions)があります。
我が家は、今回は時間がなくて、見れませんでした。
ニューヘイブンへ長期旅行される場合は…
アメリカの他の地域やアメリカ国外から、旅行に来られる場合は、以下の点も考慮下さい。
飛行機やホテルの予約は、キャッシュバックサイトを通して
飛行機やホテルの予約を取る場合、キャッシュバックサイトやアプリを通して予約すると、お得な場合があります。
キャッシュバックサイトとして有名な『Rakuten』や『TopCashback』を経由して、ホテルや飛行機の予約すると、キャッシュバックが受けられてお得です。スマホアプリもあります。
※『Rakuten』から登録し、 90日以内に30ドル以上のお買い物をしたら、30ドルのキャッシュバックがもらえます。よろしければ、こちらのリンクをご利用ください。


👉こちらのキャッシュバックアプリについては、この記事で詳しくまとめています。
アメリカ国外から旅行する場合は…
アメリカ国外から旅行される方は、アメリカでのスマホのデータ通信についても準備が必要ですが、eSIMの「Airalo」がおすすめです!

スマホのデータ通信に関しては、レンタルWi-FiやSIMカードなど、現在ではいろんな選択肢がありますが、そんな中からeSIMの『Airalo』がおすすめです!
『Airalo』は、世界200か国以上のSIMを扱い、複数国やグローバルのeSIMもあります。
差し替えが必要なSIMカードとは違い、eSIMは、事前に購入&インストールして、現地でアクティベートするだけなのでとても簡単!
アメリカのeSIMの場合、7日間1GBで4.5ドル、15日間2GBで8ドル。日数や容量でほかにもいろんなプランがあります。アプリで残容量も見れ、足りなくなったら追加購入もできます。
Airaloの紹介リンク(紹介コードを入力する場合は、HATSUN7835)で、初回3ドルオフになります。
まとめ
今回は、コネチカット州ニューヘイブンにある、アイビーリーグの一角『イェール大学』の美術館について、
- イェール大学の基本情報
- イェール大学美術館の基本情報
- 館内のギャラリーをエリア毎にご紹介(古代、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、モダンアートなど、幅広いコレクション!)
をまとめました。
アメリカの有名大学の美術館を訪れたのは、イェール大学が初めてでしたが、こんなにもコレクションのレベルが高いのかと驚きました。しかも、これが無料だなんて、本当に信じられません!
アジアアートでは日本の縄文土器や埴輪に出会え、モダンアートではピカソの「First Step」というお気に入りの絵を見つけることができ、本当に時間が経つのがあっという間でした。
みなさんも、アイビーリーグの一角、イェール大学を訪れる際は、ぜひこの美術館にも寄ってみて下さいね。
イェール大学構内や周辺を散策した様子については、こちらの記事をご覧ください。
世界三大美術館の1つ、メトロポリタン美術館については、こちらをご覧ください。
モダンアートで有名なMoMAについては、こちらをご覧ください。
👉その他のミュージアムについては、「ミュージアム」タグをご覧ください。
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