みなさん、こんにちは。
アメリカ・ニュージャージー(NJ)州で、2度目の駐妻ライフを送っているHatsy(はっちぃ)です。
👉こちらで自己紹介とサイトの使い方の説明をさせていただいてます。もしよろしければご覧ください。
「アメリカ同時多発テロ(September 11 attacks)」から、今年で22年。
今回は、アメリカ駐在中に絶対行きたかった場所の一つ、『9/11メモリアル&ミュージアム』について、
- 9/11・メモリアル・ミュージアムの基本情報
- ミュージアム内部の様子を30枚以上の写真とともに詳しくご紹介
- 9/11・メモリアル(2つのプール)の基本情報
- トリビュート・イン・ライトの基本情報
- 周辺のおすすめスポット
- ニュージャージーにもある9.11の記念碑
などをまとめました。
実際に、ぐにゃりと曲がった鉄骨や当時の写真を見ると、なかなか心に響くものがありました…。
9/11 メモリアル&ミュージアムの基本情報
2001年9月11日。私は大学の夏休みで、実家に帰省していました。夜中にふとテレビを付けたら、飛行機が高層ビルに突っ込む映像が飛び込んできました。
私は、一瞬訳が分からず、映画か何かの映像だと思いましたが、すぐにニュースキャスターのただならぬ声を聞いて、これは現実なのだと思い直したのを覚えています。
そんな9.11テロの犠牲者2977人と、1993年2月26日にワールドトレードセンターで起きた爆弾テロの犠牲者6人を偲んで、ワールドトレードセンターの跡地は、現在メモリアル(2つのプール)とミュージアムになっています。
9/11・メモリアル・ミュージアム
基本情報
『9/11・メモリアル・ミュージアム(9/11 Memorial Museum)』は、テロに遭ったワールドトレードセンターの跡地に建てられたミュージアムです。
地上に出ている部分はこじんまりとした建物に見えますが、地下にとても広い展示空間が広がっています。
展示物の英語の説明文もサラッとしか読まなかった私ですが、それでも館内を回るのに2時間以上はかかりました。
営業時間 | 水~月:9am-7pm(最終入館は5:30pm)、火:休館。 毎年9/11前後はセレモニーがあり、営業時間に変更あり。 |
料金 | 6歳以下無料(オンラインでのチケットは必要) 7~12歳:21ドル 13~17歳:27ドル 大人:33ドル 65歳以上:27ドル Family Pass(大人2人、子供3人まで):97ドルなど。 ツアー付などもあります。 チケットは事前購入必要。(詳細や購入は、Ticketsをご覧ください。) 月曜の5:30pm-7pmは、無料です。無料チケットは、当日の午前7時からオンラインで予約開始です。 ※各種パス使えます→New York Pass、New York City Pass、GoCity:Explorer Pass |
ウェブサイト | 9/11 Memorial Museumのウェブサイト |
長蛇の列、X線検査
※2021年9月に訪問しました。
10時半のチケットを事前にオンラインで購入し、10時半に着きましたが、すでに長蛇の列でした。
館内に入ったら、空港のような厳重なX線検査があります。私の場合、ペットボトルの水は持ち込めました。
フォーク型の鉄骨、地図、当時の周りの人々の写真
X線検査を終え、階段を地下へ下る途中に、フォーク型の鉄骨があります。
これは昔のワールド・トレード・センターの外観に使われていた鉄骨で、「三又の矛」といいます。
現在のワン・ワールド・トレード・センターのロゴのデザインの元にもなっているようです。
階段を下りきると、まず最初に、9/11テロ当日にハイジャックされた飛行機4機の針路と、墜落時刻が描かれた地図があります。
恥ずかしながら、私はワールド・トレード・センターに突撃した2機とペンタゴンに突撃した1機しか覚えておらず、もう1機については今回初めて知りました。
このホワイトハウス方面へ向かっていた「フライト93」は、乗客たちの抵抗により、ワシントンへ向かう途中、ペンシルベニア州のピッツバーグ郊外に墜落したようです。
「United 93」、「Flight 93」というタイトルの映画もあります。ちなみに、私はこの日の夜、「Flight 93」をYouTubeで見ました。
テロ当日、 ワールド・トレード・センター の惨劇を地上から見上げる人々の写真や、当時のニュースの音声なども流れていました。
実際のビルの地下、鉄塔、犠牲者を探す張り紙、3本の曲がった鉄骨
さらに奥へ進むと、とても巨大な空間に出ます。
左手のコンクリートの壁は、実際のノースタワーの基礎部分です。
真ん中に立っている「The Last Column」と名付けられた鉄柱は、最後まで現場に残されていたもので、当時出動した消防隊員や犠牲者の家族などが、メッセージを書いたり、写真を貼ったりしています。
ノースタワーに突撃した1機目が、まさに追突した96~99階の鉄骨。硬い鉄骨がこんなにぐにゃっと曲がるなんて、いかに衝撃がすさまじかったのかを物語っています。
犠牲者の写真。「Missing」と書かれているのは、行方不明になっていた犠牲者を探すために作ったチラシの写真です。
テロが起こる前のツインタワーと、テロ事件当日の写真。
生存者の階段、言葉、自由の女神
ノースタワーからVesey St.へ抜ける階段、「The Survivors Stairs」。生存者がこの階段を使って非難したので、この名前が付けられました。
ローマの詩人Virgilの詩、「No Day Shall Erase You From The Memory Of Time」。
周りの青色の水彩画は、9.11テロの犠牲者2977人と、1993年2月26日に起きた爆弾テロの犠牲者6人の数と同じ2983枚あり、事件当時の青空の色を現しているそうです。
かっこいいバイクの展示。
犠牲となった消防隊員が所属する消防署の前に置かれていた自由の女神像、「Lady Liberty」。その消防署を訪れた人々が、写真やメッセージを飾りつけていきました。折り鶴もありました。
犠牲者2983人の写真(撮影禁止)
9.11テロの犠牲者2977人と、1993年2月26日に起きた爆弾テロの犠牲者6人の写真が、ずらりと飾られていました。遺品も展示されていました。
各飛行機の乗務員、乗客、ワールド・トレード・センターやペンタゴンで働いていた人、消防隊員など、実際に一人一人の顔を見ると、この人にも家族がいて、友人がいて…などと考えるといたたまれませんでした。犠牲者の家族や友人の声が流れている部屋もありました。
犠牲になった日本人24人の写真もありました。
このテロ事件は、アメリカの歴史上、最も多くの消防隊員が死亡した事件だそうです。
この部屋は 撮影禁止でした。
ノースタワーの上のアンテナ、消防車
ノースタワーの頂上にあったアンテナ部分。
その横には、ビルからの落下物が当たりぐちゃぐちゃになった消防車。
実際の衝突の様子(撮影禁止)
実際の衝突の映像や、当時のニュース映像、ハイジャックされた飛行機の残骸、日本のニュース画像もありました。
ノースタワーが崩れ落ちる映像やその後の絶望している人々の写真は衝撃的でした。
最初にノースタワーに突っ込んだ飛行機の貴重な映像もありました。地上で何かの撮影をしていた時に、偶然追突の様子をとらえることができたそうです。
ペンタゴンの映像もありました。9.11テロというと、ワールド・トレード・センターがメインで取り上げられますが、実はペンタゴンでも100人くらいが亡くなっているということに驚きました。
最後の方には、ハイジャック犯全員の顔写真や、ハイジャック当日に犯人たちが飛行機のX線検査を受けている映像もありました。
こちらも撮影禁止でした。
ミュージアム・ストア
ミュージアム・ストアには、おなじみのマグカップやTシャツ、パーカーなどがありました。
私はコレクションしているマグネットを購入。1個5.95ドルのところ、3個で15ドルだったので、一緒に行った友達2人と一緒に買いました。
9/11・メモリアル(2つのプール)
『9/11・メモリアル』は、ノースタワーとサウスタワーの跡地です。真ん中に水が流れるようになっているので、プールと呼びます。
周りには犠牲者の名前が刻まれており、花が供えられていることもあります。
営業時間 | 毎日:8am-8pm |
料金 | 無料 |
ウェブサイト | 9/11 Memorialのウェブサイト |
トリビュート・イン・ライト
犠牲者を追悼するために、毎年9月11日の夕方から、空に向かって青いライトが2本照らされる「トリビュート・イン・ライト(Tribute in Light)」が行われます。(9/11 Memorial&Museum:Tribute in Light)
場所は、9/11 メモリアル&ミュージアムより、少し南に行ったところです。
このライトは、ロウワーマンハッタンから半径60マイルの範囲で見ることができるようで、ハドソン川対岸のニュージャージー側からも見ることができます。(崖の上のHamilton Parkなどから見えます。)
周辺のおすすめスポット
ザ・オキュラス(The Oculus)
『ザ・オキュラス(The Oculus)』は、9/11・メモリアル・ミュージアムの隣にあります。
外観は、白いあばら骨(例え下手ですみません…笑)のような建物です。中に入ると、ショッピングモールやワールドトレードセンター駅があります。
👉オキュラスの様子は、こちらをご覧ください。
ワンワールドトレードセンター
『ワンワールドトレードセンター』は、9/11 メモリアル&ミュージアムの隣にあります。
アメリカ独立の年にちなんで、高さは1776feet(541 m)で、世界で6番目に高いビルだそうです。
ワンワールド展望台(「One World Observatory」)は、周りに遮るものが何もなく、360°ぐるっとすべて見渡せます。
👉ワンワールド展望台(「One World Observatory」)については、こちらの記事をご覧ください。
ガンゼボート・リバティー・マーケット(Gansevoort Liberty Market)
『ガンゼボート・リバティー・マーケット(Gansevoort Liberty Market)』は、4ワールドトレードセンターの地下にある、こじんまりとしたフードコートです。さくっと食事するのにおすすめです。
ハドソン・イーツ(Hudson Eats)
『ハドソン・イーツ(Hudson Eats)』は、ワンワールドトレードセンターから、ハドソン川の方へ歩くとある「Brookfield Place」というショッピングモールの中にあるフードコートです。
お店やテーブルの数も多く、ハドソン川を眺めながら、食事できるおすすめの場所です。
ニュージャージーにも、記念碑があります。
余談ですが、ニュージャージー州パリセイズパークのBergen Blvd沿いにも、9/11テロにまつわる記念碑があるのをご存知ですか?
赤茶色の曲がった鉄骨が2本立っており、「9/11 We Will Never Forget」と書いてあります。
調べても詳細は分からなかったのですが、おそらくワールド・トレード・センターの鉄骨だろうと思います。
まとめ
今回は、アメリカ駐在中に絶対行きたかった場所の一つ、『9/11メモリアル&ミュージアム』について、
- 9/11・メモリアル・ミュージアムの基本情報
- ミュージアム内部の様子を30枚以上の写真とともに詳しくご紹介
- 9/11・メモリアル(2つのプール)の基本情報
- トリビュート・イン・ライトの基本情報
- 周辺のおすすめスポット
- ニュージャージーにもある9.11の記念碑
などをまとめました。
実際に、飛行機の衝突で曲がった鉄骨や、犠牲者の写真や遺留品を見ると、心に訴えてくるものがありました。
みなさんも、アメリカ滞在中に一度は足を運んでみてはいかがでしょうか?
お隣のワンワールド展望台(「One World Observatory」)については、こちらの記事をご覧ください。
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