みなさん、こんにちは。
アメリカ・ニュージャージー(NJ)州で、2度目の駐妻ライフを送っているHatsy(はっちぃ)です。
👉こちらで自己紹介とサイトの使い方の説明をさせていただいてます。もしよろしければご覧ください。
今回は、新企画!『気になるあの人に話を聞いてみました!』と題したインタビュー記事です。
記念すべき、第一回のお客様は、窪井真由美(くぼいまゆみ)さん。
日本生まれの日本人。2008年にカナダ人と結婚し、カナダの永住権を取得。現在カナダ・ケベック州在住。3児の母。
務めていた会社を辞め、2021年、ADHDの子供を持つ親として、自分が集めた知識や経験をほかの家庭にもシェアしたいとの思いで、ADHDツール専門のブランド「WonderKiz」を立ち上げ、オンラインビジネスを開始されました。
今回は、
- 窪井真由美さんの自己紹介、経歴
- ADHDの定義、どうやって診断されたか
- ADHDの子供を持つ親としての思い
- ビジネスを始めるに至った経緯、ビジネスに対する思い
などを話していただきました。ぜひ最後まで、ご覧ください。
ちなみに、彼女はなんと、私の大学時代のクラスメイトなんです!
今回家族でカナダからアメリカの我が家に遊びに来てくれ、いろいろと話すうちに、このインタビュー企画の話が持ち上がりました。
大学時代から、何事にも前向きで、とてもアクティブな彼女。今回たくさん話をして、私も良い刺激を受けました。
人物紹介
自己紹介をお願いします
ではまず、自己紹介をお願いします。
現在、カナダ・ケベック州に住んでいます。日本で生まれ育ち、2007年にカナダに引っ越してから約17年が経過しました。
2018年、3人の子供のうちの1人がADHDだと診断され、ADHDに対する知識も情報もサポート(私の家族は日本ですし、夫の家族も離れて住んでいたので)もほとんどない状態で、ADHD子育てが始まりました。
カナダでの教師と一般企業での勤務経験を活かし、コロナ禍の2021年に、「自分がしてきた本当に辛かった経験を、他の親御さんたちがしなくても良いように」との思いから、ADHDツール専門のブランド「WonderKiz」を立ち上げ、Amazonで販売を開始しました。
現在は、さらに深いレベルでサポートができるように、ADHD子育てアカデミーコーチとして、デジタルコースや一対一でのコーチングを構築しています。
趣味は、旅行、読書(特に、バイオグラフィーや啓蒙本が好きです)、カフェに行くこと。あとは、子供たちと一緒に始めて、自分の方がハマっているテコンドーです。
経歴
今までの経歴を教えてください。
愛知県生まれ。
日本にエンジニアの技術指導として働きに来ていたカナダ人の夫と知り合い、約一年後の2007年に、ワーキングホリデービザでカナダ・ケベック州へ。
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2008年、カレッジで英語教師として勤務。カナダの永住権取得。
2009年、ケベック州の第一公用語はフランス語で、やはりフランス語を学んだ方が、生活にも仕事にも有利だと実感し、フランス語を学校で学ぶ。
2010年と2011年に、第一子と第二子を出産。
2013年、自分のフランス語のレベルを仕事ができるレベルまで上げるため、現地のカレッジでさらにフランス語を学ぶ。
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2014年、ケベック州のB2B専門の家具会社へ就職。セールス、マーケティング、財務など様々な部署を担当。
2018年、3人の子供のうち、1人がADHDだと診断される。知識も情報もサポートもほとんどない状態で、ADHDの子育て開始。
2020年、パンデミックを機に、ADHDの息子の子育てにさらに時間を費やせる環境に身を置きたいと思い、家具会社を退職。
同年、インターネットビジネスを開始。
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2021年、自分自身が息子のADHD子育てに精神的にかなり苦労した経験をもとに、ADHDツール専門のブランド「WonderKiz」を立ち上げる。
ADHD子育てアカデミーコーチとして、2024年3月中旬頃、
➀自分のペースでADHDの親が学べるよう、ADHD子育てに関するデジタルコース
➁ツールよりもさらに深いレベルでADHDの親をサポートできるように、一対一でのコーチング
を開始予定。
そもそも、ADHDってどういうもの?
ADHDの定義、症状
そもそも、ADHDとはどういったものなのでしょうか?
ADHD(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder)は、「注意欠陥多動性障害」という意味で、医学的に認知されている神経発達障害のひとつです。
ADHDのある人は、脳の発達と活動の仕方に違いがあり、注意力や自己コントロールに影響を与えることがよく知られています。
一方で、行動力があり、興味のある分野では、寝食を忘れて取り組むチャレンジ精神を持っています。
そういうことから、ADHDである有名人はたくさんいます。(エジソン、リンカーン大統領、スティーブ・ジョブズ、俳優のジャスティン・ティンバーレイク、競泳選手のマイケル・フェルプスなど。)
どのようにして、ADHDと診断された?
息子さんは、どのような経緯でADHDと診断されたのでしょうか?
私の息子の場合、息子の年上のいとことお友達が、すでにADHDと診断されていて、その話を聞いたとき、自分の息子にもその傾向がありそうだと思いました。
そして、3歳から6歳まで、息子の動向を注意してみていました。6歳になってから、正式にneuropsychologistに検査をしてもらい、ADHDと診断されました。
ADHDの子供を持つ親としての思い
ADHDの子供を持つ親としての思いを、教えてください。
ADHDの子供の症状は、分かりやすいものと分かりにくいものがあります。
自分が親として対処するのが難しいだけでなく、ADHDの子供本人自体が、認知して自分で対処していける人間になってほしいという気持ちは、本人が成長するにつれてますます大きくなっています。
ここ北米では、日本よりもADHDに対する認知度が高く、偏見がとても少ないので、親としては子育てをしやすいと思っています。
どんなビジネスや活動をやっていますか?
現在、どのようなビジネスや活動をされているのでしょうか?
現在、以下のようなビジネスや活動をしています。
AmazonでADHDツールを販売
「WonderKiz」の商品を、アメリカ版とカナダ版のAmazonで販売しています。
アメリカ版Amazonはこちら→Amazon.com: WonderKiz
カナダ版Amazonはこちら→Amazon.ca: WonderKiz
ルーティーンチャート(Chore Chart)
ルーティーンチャート(Chore Chart)は、日々の生活習慣を身に付けさせるツールです。
「やること」や予定をクリアしたときに貼る星は、マグネットになっていて、簡単に貼ったり外したりできます。
24個の「やること」を作りました。ブランクのパーツには、自分でオリジナルの予定を書き込めます。ホワイトボードのマーカーなので、文字は簡単に消すことができます。
ボードの裏面はマグネットなので冷蔵庫に貼ったり、ひもを使って壁に掛けることもできます。
ADHDのお子さんだけでなく、生活習慣を身に付けさせたい小さいお子さんにも最適です。
文字やイラストも可愛く仕上げています。
パーツは、すぐ折れ曲がったりしないように、分厚めに作っています。
1人用のボードは宇宙のデザイン、2人用のボードは動物のデザインです。
カナダAmazonでの商品はこちら
感情と表現を学ぶアクティビティ本(Emotions and Coping Skills Flipbook)
感情と表現を学ぶアクティビティ本(Emotions and Coping Skills Flipbook)は、今の自分の感情がどういうものなのか、その感情の時にどのように行動すればよいのかを学ぶツールです。
21種類の感情を準備しました。
例えば、「Jealous」。微妙な表情の違いを表すため、イラストではなく、人間の顔の写真を使っています。
どんな時に「Jealous」を感じるか、問いかけています。
そして、「Jealous」を感じた時に、どんなことをすればよいか、書いています。
下の空欄には、自分で考えて、カードを貼れるようにしました。
カナダAmazonでの商品はこちら
インスタグラム
インスタグラムでも、ADHDの子供を持つ親として、実際にどんな生活か、悩みやその解決策、ためになる引用などを、シェアしています。
インスタグラムはこちら→WonderKizのInstagram
英語ですが、とても読みやすく、ADHDのお子さんを持つ親のみならず、「あ~、うちでもそうそう!」と子供を持つすべての親に共感できるような投稿もたくさんあります。
みなさんも、ぜひフォローしてみてください。
ウェブサイト
「WonderKiz」のウェブサイトもあります。私が開発したADHDツールの使い方などを記載しています。
ウェブサイトはこちら→https://www.wonderkiz.ca/
ビジネスについての思い
ビジネスを始めようと思ったきっかけ
ビジネスを始めようと思ったきっかけを教えてください。
パンデミックになって時間ができたおかげで、本当に自分が欲しいキャリア、生活、子育ては何かという事を、ゆっくりと考え直すことができました。
時間の融通が利く(主に子育てのため)ことや、自分の経験を活かして直接困っている誰かのためになる仕事がしたいと思ったのがきっかけです。
この視点、めっちゃ共感しました!!私もウェブサイトやインスタを始めたのは、自分が渡米したときに知りたかったことを、これからアメリカに来られる人たちにシェアしたいと思ったのがきっかけでした。
WonderKizの社名やシンボルマークに込めた思い
『WonderKiz』という社名やシンボルマークに込めた思いを、教えてください。
『WonderKiz』の「Wonder」には、「不思議、感動、驚き、感動」といった意味があり、ADHDの子供のポジティブな症状を表すのにぴったりだと思いました。
「障害」と言われるとネガティブな症状に焦点を当ててしまいがちですが、ADHDの子供は、他の子と違う創造力や、興味があることには徹底的に打ち込む才能があります。
シンボルマークの真ん中の宝石は、ADHDの子供の可能性を表しています。磨けば磨くほど輝いていく宝石だという意味を込めています。
ADHDの子育ては、間違いなく親にとっては大変なことが山ほどありますが、子供のポジティブな面を伸ばしていけるような子育てができるようになれば、将来を変えていけるようなに人間に育っていけると信じて、このシンボルマークにしました。
ビジネスで嬉しかったこと、大変だったこと
ビジネスをしてきて、嬉しかったことや大変だったことは、ありますか?
嬉しかったこと
嬉しかったことは、私の開発したADHDツールを使って、一日目から効果が得られたなど、お客様からメッセージをもらったり、私がインスタグラムで発信している内容が、本当にためになった、心の支えになっているというメッセージをもらったりしたことです。
アメリカならではかもしれませんが、「あなたのインスタは、神からの贈り物」というメッセージもいただきました。
大変だったこと
大変だったことは、ITの知識がほぼない状態から、ウェブサイトを立ち上げたことです。
自分で仕事をしていくというのは、会社と違い、教えてくれる同僚がいないので、自分ですべての問題を解決していかないといけないので、毎日学びの日々です。
今後の予定
今後の予定を教えてください。
よりレベルの高いサポートを
今後は、デジタルコースや一対一でのコーチングを通して、もっと深いレベルでADHDのお子さんを持つ保護者の力になれたらと思っています。(どちらも、2024年3月中旬頃開始予定。)
私もADHDでない子が二人いるので分かりますが、ADHDの子育ては普通の子育ての10倍以上の精神的なエネルギーが必要です。
その生活を経験した親でないと分からない辛さがあり、ツールだけではサポートできるレベルが足りないと感じてきたので、今回このようなサポートを開始しようと思いました。
デジタルコース
デジタルコースの初回は、「ADHD子育ての自信をつけ、子供との関係を構築・再築する方法」 についてお話しします。(英語です。)
無料ウェビナー(2024年6月26日、午後1時~)のお申し込みはこちらから:
https://mayvendette.com/webinar-registration/
一対一のコーチング
一対一でのコーチングは、ADHD子育ての全般の内容について、受け付けています。(日本語・英語対応)
初回30分無料です。
- ADHDと診断されてから、何をすればいいか
- 症状に対して、どんな対応をしていけばいいか
- ADHDの子育てに親として精神的に参っているけど、どうすればいいか
など、個々のニーズにあった内容をzoomでお話しします。
お申込み、ご質問は info@wonderkiz.ca まで。
ADHD子育てをされているみなさんへ
最後に、ADHD子育てをされているみなさんへ、メッセージをお願いします。
子育て自体が大変な中、ADHDのお子さん、もしくはADHDかもしれないと思いながら子育てをされているのは、本当に大変で、体力も忍耐力も日々使い果たしていらっしゃると思います。
理解できない行動や、何回言っても同じ間違いを繰り返すADHDのお子さんに対していらだったり、親として消化できない思いや誰にも相談できない辛さは、身に染みるほど分かります。
専門家には、子供をありのまま受け入れなさいなどどアドバイスをもらうこともありますが、一番難しいのは、それをどう達成するのか。正しい「やり方」を見つけるまで、数年かかるか、一生見つけられない親御さんもいらっしゃいます。
私は、その辛い思いをほかの親御さんが少しでもしなくて良いようにとの思いから、ADHD子育てツールを開発し、「ADHD子育てガイド」に値するコースを作ろうと思いました。
どんなことでも間違いはつきものですが、その中で失敗できないのが「子育て」。早い段階から正しい接し方を学んで、ADHDという特別な思考のあるお子さんと、愛情ある関係を築いていけるよう、一緒にコースを通して学んでいきましょう。
ご質問などあれば、お気軽にメールしてくださいね! info@wonderkiz.ca
まとめ
今回は、ADHDツール専門のブランド「WonderKiz」創立者兼ADHD子育てアカデミーコーチである窪井真由美(くぼいまゆみ)さんについて、
- 窪井さんの自己紹介、経歴
- ADHDの定義、どうやって診断されたか
- ADHDの子供を持つ親としての思い
- ビジネスを始めるに至った経緯、ビジネスに対する思い
などを話していただきました。
日本からカナダに移住し、自分のADHD子育ての経験をほかの家庭にもシェアしたいとの思いからビジネスを立ち上げられたというお話を聞き、私自身もとても刺激されました。
ADHDのお子さんをお持ちの方に、少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。
今回、新企画として『気になるあの人に話を聞いてみました!』と題したインタビュー記事に挑戦してみましたが、いかがでしたか?
今後も私が気になる方がいらっしゃったら、インタビューさせてもらい、シリーズ化していきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。
ルーティーンチャート1人用。宇宙デザイン。アメリカ版Amazon。
ルーティーンチャート2人用。動物デザイン。アメリカ版Amazon。
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