みなさん、こんにちは。
アメリカ・ニュージャージー(NJ)州で、2度目の駐妻ライフを送っているHatsy(はっちぃ)です。
👉こちらで自己紹介とサイトの使い方の説明をさせていただいてます。もしよろしければご覧ください。
海外駐在が決定したみなさん!
ある日突然、会社から「海外赴任」の内示をもらい、赴任までにどんな手続きがあるのか、何から手を付ければ良いのか、不安に思われていませんか?
今回は、【海外赴任準備ガイド】第1弾、『アメリカ赴任前やることリスト』です。
「アメリカ駐在の内示~日本出国まで」の手続きについて、
- アメリカ駐在の内示~日本出国までの手続きの流れを、時系列にご紹介
- 予防接種
- 大使館のビザ面接
- 日本で買うべきもの、買わなくてもよいもの
- 引越しの流れ、荷物の仕分け
- アメリカの家探し
- 出国手続き
などの手続きを時系列にまとめました。
アメリカ駐在が決まった方の知りたい事を全部まとめた『完全版』です!
また、多くの部分は、アメリカに限らず、海外駐在が決まった方にも参考にしてもらえると思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
2度目の駐在の時の経験をメインに書きますが、1度目の駐在の時のこともできる限り盛り込んでご紹介します。
2度目の駐在だからこそ、こうすれば良かったな、これは要らなかったなと思えることもあるので、そのあたりもしっかりとご紹介したいと思います。
アメリカ駐在の内示~渡米後半年までの流れ
アメリカ駐在の内示が出てから渡米後半年までの流れは、以下のとおりです。(流れは、あくまでも目安です。)
1,駐在が決まったら、まずやること
➂歯の治療
➃健康診断、人間ドック
⑤パスポートの作成・確認
⑥引越し業者の予約
⑦夫の飛行機の予約、短期滞在先の予約
2,渡米2か月前
➀国際免許証、無事故・無違反証明書
➂アメリカの家探し、学校の調査
➃日本で買うべきもの、買わなくてもよいもの、やっておくべきこと
⑤引越し業者の下見、荷物の仕分け
⑥銀行や保険、クレカについて
⑦日本の各種契約の解約方法、日本の電話番号保持の方法
⑧アメリカのSIMの準備
⑨帯同者の勤め先、子供の学校へ連絡
3,渡米1か月前
➀夫が先に渡米
➁アメリカの家の内見
➂家族の飛行機の予約、引越し日の予約
➃車の売却、自動車保険の中断証明
⑤日通のらくとくパック
4,渡米直前
➀市役所での手続き
➁税務署での手続き
➂各種契約の解約
➃郵便局へ転送届
⑤近所や友達に挨拶回り
⑥アメリカへ持っていく手土産
⑦船便と航空便をすべて搬出、手荷物の整理
5,日本出国
➀空港で宅急便の受取り
➁チェックイン、預け荷物を預ける
➂出国手続き
➃飛行機搭乗
1,夫が1か月先にアメリカ入国
➀アメリカのスマホ契約
➁アメリカの家探し、賃貸借契約
➂アメリカの家での各種契約
➃在留届
⑤夫のSSN、運転免許
⑥車の購入
2,家族のアメリカ入国
➀入国審査
➁預け荷物の受取り
➂税関検査
➃リモで自宅へ
3,渡米後1か月以内
➀NY領事館で、英文の婚姻証明書取得
➁帯同者のSSN
➂ファミリードクターを探す
➃子供の保育園、学校
⑤家具購入
4,渡米後2か月以内
➀帯同者の運転免許
➁英語学習
5,渡米後3か月以降
➀便利なアプリを入れてみる
➁VPNで、日本のテレビを見る
➂近場の旅行に行ってみる
6,渡米後半年以降
➁長期旅行に行ってみる
これを見て、「え!こんなにあるの!?」とがく然とされた方。分かります、その気持ち…。
でも、大丈夫です!みなさん通ってきた道なので、誰でもできます。
私と一緒に、ひとつずつクリアしていきましょう!
今回の記事では、上の黄色い部分、【海外赴任準備ガイド➀】『アメリカ赴任前(内示~日本出国)やることリスト』の流れをまとめました。
※チェックリストも作りました。印刷してご活用ください。
では、順番に見ていきましょう。
1,駐在が決まったらまずやること
アメリカ駐在が決まったら、まず最初にやることを見ていきましょう。
➀日本の持ち家をどうするか?
持ち家に住んでいる方は、まず持ち家をどうするかを考えましょう。
空き家のままにするのであれば良いのですが、売却や賃貸にする場合、管理会社の選定、室内の写真撮影、募集など、手続きに数か月はかかります。
渡米までに契約を成立させたければ、一番最初に取り掛かりましょう。
👉日本の持ち家をどうするか?については、こちらの記事をご覧ください。
➁予防接種
次に時間がかかるものとして、予防接種があります。
日本では必要なくても、アメリカ生活を送る上で、接種しておいた方が良いワクチンがあるので、渡米前に受けられるなら受けておきましょう。
1回目を接種した後、2回目の接種までに何週間か空けないといけなかったりするので、こちらも早めに取りかかるのが良いです。
👉渡米前の予防接種については、こちらの記事をご覧ください。
➂歯の治療
歯の治療も、できるなら日本で済ませておきたいです。
駐在員やその家族であれば、勤め先が民間の保険に入ってくれていますが、中には、歯科や眼科は、自己負担という会社もあるようです。
自己負担が多い場合、アメリカでの歯の治療費は日本より高額ですので、可能な限り日本で治療しておく方が良いと思います。
会社が歯科や眼科の保険に入ってくれていても、保険証(Insurance card)は一般のものと異なることがあるので、注意しましょう。(我が家の場合も、1度目の駐在の際は、一般の保険証と、歯科・眼科の保険証は別でした。)
友達談によると、もし歯科治療の保険も会社で大きくカバーしてもらえるなら、アメリカの方が歯科治療の技術は進んでいると感じるので、アメリカで治療するのも1つの手だと思うとのことです。
例えば、親知らずも、日本では断られるような難しいケースでも、アメリカではものの20分で抜いてもらえたとのこと(こちらは口腔外科ですが)。
保険でカバーされ、アメリカの住む場所の近くに、良いドクターがいるという情報がすでにあるなどの場合は、アメリカで治療されるのも1つの選択肢だと思います。
➃健康診断、人間ドック
健康診断や人間ドックも、早めに予約を取っておきましょう。
勤め先に、検査費用を負担してもらえるか、病院の指定があるか、確認しましょう。
検査項目は、できる限りたくさん受けるようにします。
最近、私の周りでも乳がんになったという話を時々聞くので、私は、乳がんや子宮がん検診はオプションであったとしても、必ず受けるようにしています。
海外生活は健康第一なので、この時点でしっかりと検査しておくべきです。
⑤パスポートの作成・確認
初めて海外へ行かれる方は、パスポート作成が必要です。
すでにパスポートを持っている方も、パスポートの有効期限を確認しておきましょう。
ビザ申請の際、アメリカでの滞在予定期間に、少なくとも6ヶ月を加えた有効期限があるものでなければいけません。
アメリカでパスポートを更新するのは、国内で更新することに比べて大変ですので、残り期間が短ければ早めに更新することを検討しても良いと思います。
私は、住所地のある市役所で申請しました。オンライン申請ができるところもあります。
パスポートの申請場所や必要書類等は、ご自身の住所地のパスポートセンターのウェブサイトでご確認ください。
2023年3月から、アメリカの日本大使館・領事館でも、パスポートの新規・切替は、オンライン申請できるようになりました。
⑥引越し業者の予約
引越し業者は、会社の指定があることが多いので、まず駐在員の勤め先に確認します。
その後、引越し業者に予約を入れます。我が家は、1度目も2度目も日通でした。
⑦夫の飛行機の予約、短期滞在先の予約
私の場合、駐在員の夫がまず先に渡米し、その2か月後に私と子供が渡米しました。
赴任日が決まったら、まず夫の飛行機と、アメリカの家が見つかるまでの短期滞在先の予約をします。
飛行機、短期滞在先ともに、会社指定の業者の利用を指示される場合もあるようですので、具体的な予約の進め方は勤め先に確認しましょう。
また、JALやANAでは、海外赴任者用にいろいろと特典があるので、事前に調べておきましょう。
⑧英語学習
英語がすでに得意な方は良いのですが、ほとんどの方は、「英語なんて、学生時代が最後ですけど…汗」という感じだと思います。私もそうでした。
まずは、勤め先に、英語学習の費用を負担してもらえるか(駐在員だけか、家族もか)を確認しましょう。
勤め先が費用を負担してくれるなら英会話スクールに通うのも良いかもしれませんが、今はオンラインでも月数千円で英会話レッスンが受けられるので、私はそちらでも十分だと思います。
(その中でも、私も受講しているネイティブキャンプがおすすめです!詳細は、別記事をご覧ください。)
ただ、忙しすぎて、渡米前に全く英語学習ができないという方も、とりあえずは大丈夫!渡米してからでも、全く問題ないです。
子供については、年齢にも寄りますが、小学校低学年以下なら、無理して渡米前に英会話を習わせる必要はないと思います。
👉駐在ファミリーのおすすめ英語学習法については、こちらの記事をご覧ください。
2,渡米2か月前
ここからは、渡米2か月前の手続きについて、見ていきましょう。
➀国際免許証、無事故・無違反証明書
国際免許証
国際免許証は、正式には「国外運転免許証」と言います。有効期間は1年(更新なし)です。
海外で車を運転する際は、国際免許証と日本の免許証を両方携帯しないといけないので、日本の免許証の有効期限も確認しましょう。
国際免許証の有効期限は1年ですが、国や州によって、入国後、何日以内に現地の運転免許証を取得しないといけないというルールがあるので、注意しましょう。
ちなみに、アメリカ・ニュージャージー州は、一年間の観光目的の短期滞在者以外は、住居確定後60日以内に運転免許証を取得しなければいけません。(在ニューヨーク日本国総領事館:運転免許証に関するFAQ)
私は、埼玉県で国際免許証の交付を受けましたが、現地で申請書を書いて、お金を払うだけでした。予約は必要なく、試験もありませんでした。
申請場所、必要書類などは、ご自身の住所地の警察署のウェブサイトをご確認ください。
無事故・無違反証明書
無事故・無違反の場合は、自動車安全運転センターで、無事故・無違反証明書を発行してもらいます。アメリカで自動車保険の申し込みの際に、考慮される場合があります。
私は、免許センターで国際免許を取得した際に、同センター内に、自動車安全運転センターも入っていたので、同じ日に申請をしました。
➁アメリカ大使館で、ビザの面接
我が家は、東京のアメリカ大使館で、ビザ面接を受けました。
東京の他には、大阪、那覇、札幌の領事館でも面接を行っています。(在日米国大使館と領事館:ビザサービス)
👉ビザ面接については、こちらの記事をご覧ください。
➂アメリカの家探し、学校の調査
アメリカの不動産を探すウェブサイトは、Zillowが有名です。
アメリカでは、住むところを決める際、学校の教育レベルを判断材料にします。(子供がいらっしゃらない方でも、治安などの参考になると思います。)
教育レベルが高ければ、経済レベルの高い人が集まるので、治安も良くなります。ただ、家賃は高くなります。
各学校の教育レベルは、Great Schoolsで調べます。
👉アメリカの家探しをする前に、まずタウンの学校の教育レベルを調べましょう。学校のレベルの調べ方については、こちらの記事をご覧ください。
➃日本で買うべきもの、買わなくてもよいもの、やっておくべきこと
アメリカではどんな商品があるか分からないので、日本にいるうちに買えるものは買っておきたいと思いますよね?
はっきり言って、ほとんどの物はアメリカでも買えます!
しかもアメリカは返品大国なので、もし気に入らなければすぐに返品できて、お買い物も気が楽です。
ただ、駐在6年目の私の経験から、日本で買っておいた方が良いというものもちらほらあるので、以下の記事でご紹介したいと思います。
👉日本で買うべきもの、買わなくてもよいもの、やっておくべきことについては、こちらの記事をご覧ください。
⑤引越し業者の下見、荷物の仕分け
我が家の場合、渡米2か月を切ったくらいに、引越し業者の担当者が荷物の下見に来ました。1時間半くらいかかりました。
キッチン棚やクローゼットの中も全部見て回り、荷物がどれくらいあるのかを確認してもらいます。
処分、トランクルームや実家等へ送る、船便・航空便などを伝えます。
この日以降は、物を増やさないようにしましょう。
事前に段ボールや仕分けシールをもらいます。
段ボールにきっちり箱詰めする必要はありませんが、下見当日までに、段ボールやクローゼットに荷物を入れ、仕分けシールを貼っておくと、引越し業者も分かりやすいですし、自分自身の頭の整理にもなります。
また、この日に書類一式をもらうので、いつまでに提出するか、話をしっかり聞いておきましょう。
以下は、2度目の駐在時の我が家の仕分けの一例です。(各会社によって、引越容量の上限が違うので、あくまでも目安です。)
※日通の「フルパック・スーパー(船便)」に、引越しの流れや荷物の仕分け方法が分かりやすく書かれています。
処分 | 不要なものはメルカリに出し、断捨離も頑張りました。 粗大ごみの処理方法は早めに調べておきましょう。 |
トランクルーム | ・帰国後使う予定の家具、家電(洗濯機や冷蔵庫など水にぬれているものは、カビが生える恐れがあるので入れない方が良いと、引越し業者に言われました。) ・大人の自転車2台 ※トランクルームに入れたものたちが、数年後の帰国後にどうなっていたかは、「本帰国やることリスト」記事をご覧ください。 |
実家等へ送る | ・冷蔵庫、洗濯機 ・車(引越し業者の提携先の車引取り業者に依頼) |
船便 (米東海岸で3~6か月くらい。時期によって異なります。) | ・半年先の服、靴(我が家は秋に赴任だったので、夏物) ・普段使わないキッチン用品、家電 ・家具(勤め先が、アメリカで購入費を出してくれない場合など。我が家は出してくれたのでこれはなし。ただし、日本の家具は、大きいアメリカの家にマッチしない可能性もあり。) ※引越し業者いわく、IKEAの家具は、一度ネジを外すと再度組み立てるのが難しいらしく、引越し業者からは嫌がられているそうです。 ・おもちゃ、本 ・電子ピアノ ・子供の自転車(自転車はかなり容量を使うので、おすすめはしません。) |
航空便 (2~4週間) | ・子供の補習校で使うもの(ランドセル、教科書、学用品) ・プリンタ ・準レギュラーのキッチン用品 ・準レギュラーの服、靴 |
手荷物 (渡米当日自分で持っていくもの) | ・パスポート、運転免許証(日本&国際) ・貴重品 ・パソコン、iPad ・必要書類(戸籍謄本、子供の予防接種証明) ・生活ですぐ使うもの(炊飯器、掃除機、変圧器、最低限のキッチン用品) ・子供の学校ですぐ使うもの(バックパック、学用品、弁当箱、水筒) |
それぞれの引越し荷物には、入れてはいけないもの、入れない方が良いものがあります。各国共通のもの、その国独自のものがあります。
引越し業者からもらう書類に書いてありますので、よく確認しましょう。
アメリカの場合、船便・航空便ともに、食料品は一切禁止です。
この下見で、会社の船便・航空便の上限より、Mサイズの段ボールで67箱オーバーだという事が判明…。
その後検討しなおし、2週間後に再度下見に来てもらい、見事クリアできました!
⑥銀行や保険、クレカについて
銀行や保険、クレカについても考えましょう。
※ここからは、より詳しい夫にも話を聞いて、解説します。
日本
日本の銀行、保険、クレカについて、必要なものと不要なものを検討し、不要なものは解約します。住所変更が必要なものは変更します。
- 日本の銀行
アメリカでの確定申告の際に、日本の銀行口座残高も申請しないといけない(帯同者も)ので、アメリカからでもオンラインで口座を見ることができるようにしておきましょう。
- 日本のクレカ
一時帰国の際に日本で買い物をするとき、日本のクレカしか受け付けてもらえない場合や、アメリカのクレカを利用すると手数料がかかったりする場合があるので、日本のクレカを1枚は維持しても良いかもしれません。
アメリカ
- アメリカの銀行
日本にいるうちに、アメリカの銀行口座を開設することができます。
我が家は、1度目の駐在の際には、夫の勤め先から案内された、三菱UFJ銀行の海外口座ご紹介サービスから、アメリカのユニオンバンク(現:U.S.Bank)の口座を開設しました。(渡米90日前から)
- アメリカの保険
アメリカは、日本のような国民皆保険ではないので、民間の医療保険に入る必要があります。
駐在員の勤め先が保険に加入してくれていることがほとんどですので、まず勤め先に確認しましょう。
通常の保険と眼科・歯科の保険が異なることもあるので、しっかりと確認しましょう。
また、アメリカの保険とは別に、海外旅行保険に加入してもらえる会社もあるようなので、その場合は、そちらの手続きも忘れずにしておきましょう。
- アメリカのクレジットカード
アメリカで、クレジットカードを作るには、
- 自分名義のアメリカの銀行口座
- SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)
- クレジットヒストリー(クレジットスコア)
が必要です。
個人差はありますが、クレジットカードを作れるくらいのクレジットスコア(720くらい)が溜まるのに、最低でも半年は必要だと言われています。
個人的な経験としては、渡米半年経過して発行申請したところ、申請却下された経験がありますので、もう少し期間を置いた方が無難かもしれません。
ですので、渡米初期に使うクレジットカードは、アメリカでのクレジットヒストリーが不要なJAL USA CardかANA Card USAとなります。
我が家は、1度目の駐在の際には、日本にいるうちにANA Card USAを作り、アメリカの勤務先をカードの送付先にしました。
あと、米ドルの現金も持参しました。
👉アメリカのクレジットカードについては、こちらの記事をご覧ください。
⑦日本の各種契約の解約方法、日本の電話番号保持の方法
電気・ガス・水道、Wifiなど
電気・ガス・水道などは、1か月前から解約申込みできる場合が多いですが、Wifiなどの契約は「解約は何か月前までに連絡」という条件がある場合もあるので、事前に一度、解約方法を調べておきましょう。
スマホ
スマホについては、以下のことを考えましょう。
- SIMフリー or デュアルSIM(2つSIMが入る) or SIMロックなら解約前にロックを解除してもらう
- その機種がアメリカの周波数に対応しているか
- iPhoneやAndroidがベター。HUAWEIはアメリカで使えない機種あり。
- 大手キャリアであれば、電話番号保管手続き(docomo:電話番号保管)
- または、月数百円~の格安SIMを契約
※この際も、アメリカ生活ではアメリカの電話番号が必要なので、別途アメリカのSIMを契約します。
※日本のSIMカードが入ったスマホをそのままアメリカで使うと、高額な国際ローミング料金がかかりますので、渡米後は国際ローミングオフの設定に。(かからないプランもあります。)
私は1度目の駐在の際には、なんとなく日本の電話番号を残した方が良いのかなと思い、So-netの0SIM(ゼロシム、2020年8月サービス終了)を契約しましたが、個人的には、正直残しておく必要はなかったのかなと思いました。
友達や家族とはSNSでつながっていますし、何かの契約でも携帯番号とともにメアドを登録するので、最悪メアドで連絡がつきますしね。
2度目の駐在の現在は、日本の電話番号は保持していません。
※ただし、近年、銀行などの認証の関係で、日本の電話番号が必要な場合もあるようです。日本の電話番号を残すか残さないかは、ご自身の状況でお考えください。
日本の電話番号を保持しておきたい場合は…
アメリカで17周年を迎える、日本人向け老舗スマホサービス会社「ハナセル」の『ジャパンSIMカード』であれば、日本の電話番号を保持(※新たな電話番号が付与されます。)でき、一時帰国中に電話できたりSMS受信できたりと、とても便利です。
かかる費用は、初期費用39ドル、維持費年8ドル(初年度無料)のみで、使わない月はなんと無料!
例えば、大手キャリアのドコモの電話番号保管手続きであれば、初期費用3,850円、年額440×12=5,280円もかかるので、ハナセルの方が断然お得です。
このジャパンSIMカードの良いところは、ずっと同じSIMカード&電話番号だというところ。
一時帰国のたびに、SIMカードを買ったりする必要がないのは、とても便利です。(一時帰国前はいつも準備でバタバタ。そんな時に日本のSIMカードについて心配しなくて良いのは、かなり大きい!)
SIMカードは、世界中どこでも送料無料で配送してくれるのも嬉しいですね。
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その他にも、ハナセルでは、アメリカの格安SIM(SIMカードは日米送料無料、eSIMは即日開通可)も扱っています。月額9.99ドルからプランがあり、日本語のサポートも受けられるので、英語に不慣れな方でも安心です!
⑧アメリカのSIMの準備
渡米直後からスマホを使えるように、日本にいるうちにアメリカのSIMについても考えておきましょう。
ハナセルのアメリカの格安SIMは、月額9.99ドルからプランがあり、日本語のサポートも受けられるので、英語に不慣れな方でも安心です!
SIMカードは日米送料無料、eSIMは即日開通可です。
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⑨帯同者の勤め先、子供の学校へ連絡
帯同者の勤め先へ連絡
帯同者が働いているのであれば、帯同者の職場へも連絡しましょう。
海外赴任期間が3年未満であれば、海外赴任に帯同するために休業できる制度(配偶者同行休業)がないか、職場に確認しましょう。(人事院:配偶者同行休業制度とは)
もし、退職されるのであれば、失業手当(雇用保険の基本手当)の手続きについても、確認しておきましょう。(厚生労働省:雇用保険の基本手当について)
退職し、海外赴任へ帯同する場合、手当の受給期間を4年以内まで延長することができます。(厚生労働省:受給期間の延長について)
私は、1回目の駐在の時は、育児休業中に渡米し、育休期間満了の後に、配偶者同行休業に切り替えました。
しかし、夫の海外赴任が配偶者同行休業の上限の3年以上となったので、結局は退職せざるを得ませんでした。
休業中は、無給でしたが、社会保険料は毎月支払っていたので、結構な痛手でした。さらに、休業期間は退職手当の算定には含まれません。
雑な言い方をすれば、「月数万円の社会保険料を支払って、帰国後の身分を確保する」という感じですので、駐在が確実に3年以上であれば、退職する方がベターだと思います。
子供の学校へ連絡
子供の保育園・学校へも、いつまで通うかを連絡します。
アメリカで、日本語学校または日本語補習校へ通う予定の場合、今通っている学校に、念のため在学証明などの書類(国内で転校する場合にもらう書類)を発行してもらうようにお願いしておきましょう。
受取りは、最終登校日となります。
2度目の駐在の際、現地校でも日本の在学証明などが必要だと言われました。
現地校では不要だと思い込んでいたので驚きましたが、日本語補習校用に1部もらっていたので、そのコピーと夫が英訳したものを提出しました。
もしアメリカで通う現地校が決まっていたら、念のため問い合わせしてみた方が良いかもしれません。
3,渡米1か月前
ここからは、渡米1か月前の手続きについて、見ていきましょう。
➀夫が先に渡米
我が家の場合、2度とも、家族で一緒に渡米するのでなく、夫が一人で先に渡米しました。
理由は、
- 夫に、アメリカでの生活を整えておいてもらいたかった。(特に1度目の渡米のときは、小さい幼児を連れて、勝手もわからない土地で、一から生活をスタートさせるのは無理だと思った。)
- 短期滞在先で、家族全員で何週間も過ごすのは、しんどいと思った。
からです。
駐在員の渡米時に、アメリカの勤務先の同僚への手土産も持参しましょう。
夫は、渡米後、アメリカの家に入れるまでは、長期滞在用のホテルに滞在し、そこから通勤していました。
➁アメリカの家の内見
不動産仲介業者(リアルター)と夫で、アメリカの家の内見に行ってもらいました。
コロナ後は、オンライン内見もやってくれるところが多いので、私も日本からスマホ越しに参加しました。
内見時に見るべきポイントは、
です。
何か質問があったら、遠慮せずに、不動産仲介業者に聞きましょう。
アメリカで家を借りる場合、契約書の賃借人は夫婦共同名義にしておきましょう。
運転免許やクレジットカードの申請時などに、住所を証明する書類として、賃貸借契約書が使えます。
👉アメリカの家探しをする前に、まずタウンの学校のレベルを調べましょう。学校のレベルの調べ方については、こちらの記事をご覧ください。
➂家族の飛行機の予約、引越し日の予約
アメリカの家が決まったら、家族の飛行機の予約と、引越し業者と引越し日の打ち合わせをします。
飛行機の予約は夫の時と同様、会社指定の業者を利用して行いました。
飛行機で、子供用の食事、赤ちゃん用のグッズが必要であれば、予約時に忘れないように済ませておきましょう。
➃車の売却、自動車保険の中断証明
車の売却
日本で車を持っている方は、車をどうするかも考えないといけません。
私の場合、
1度目の駐在のときは、海外赴任時の車買取りを売りにしている「JCM」にお願いしました。
空港の近くで引き渡しをするので、出国直前まで車が使えて、とても便利でした。
2度目の駐在のときは、半年間夫の実家の車を借りていたので、実家へ返却しました。
実家は片道5時間以上かかる場所にあるので、引越し業者の国内引越に付属して、引越し業者の提携先の車引取り業者にお願いし、実家まで運んでもらいました。
自動車保険の中断証明
また、帰国後も自動車保険の等級を維持したい場合、保険会社から、中断証明をもらっておきましょう。10年間有効です。
⑤日通のらくとくパック
日通には、「らくとくパック(事前梱包/搬出)」という、船便とトランクルームへ入れる荷物の一部を、事前に運び出してくれるサービスがあります。
私は、引越しの2週間前に来てもらいました。私の引越しのパックでは、荷物の梱包や荷物リストへの書き込みは、引越し業者がやってくれるので、この日までに私がやることは、さらに分かりやすく仕分けをしておくことです。
例えば、キッチンだと、「この棚や引き出しは船便。こっちは航空便。」というように、空間として分けておくと良いです。
自分で段ボールに詰めたとしても、引越し業者が最終的に中身をチャックするので、ガムテープで封をしないようにしましょう。
当日は、通常の引越しと同じように、事前に壁や床にキズがないか確認、壁や床の養生、荷物の仕分けの確認をし、その後3人の作業員が、荷物リストを書きながら、梱包作業を始めました。
お昼休憩1時間をのぞく5時間かけて、船便半分(約50箱)、トランクルーム半分を搬出してもらいました。
荷物が少なくなり、さらなる荷物の仕分けがしやすくなりました。
下見では引越容量の上限内に収まったはずなのに、作業後に再度荷物の確認をしてもったら、船便がMサイズで13箱オーバーと言われました。
おそらく作業員の梱包の仕方が甘かったのだと思いますが…。
上限が厳しい場合、作業員に事前に「上限が厳しいので、きつめに入れてもらって構いません。」と伝えたり、作業員の作業をチェックしつつ、もっと段ボール箱に入りそうだと思ったら、「これ、ここに入りませんか?」とやんわりと言ってみても良いかもしれません。(あまり言いすぎると、嫌がられる可能性もあるので、ほどほどに汗)
4,渡米直前
さあ、いよいよ渡米直前です。
➀市役所での手続き
市役所での手続きもたくさんあります。
※各手続きの必要書類は、各市役所のウェブサイトで確認してください。
戸籍謄本取得
駐在員の帯同者が、渡米後のSSN(Social Security Number)やアメリカの運転免許証を取得する際に、婚姻証明として戸籍謄本が必要になりますので、何通か取得しておきましょう。(戸籍謄本の発行は、海外にある日本大使館・領事館ではできません。)
アメリカでの手続きでは、戸籍謄本の翻訳も必要です。
ほかの方のブログなどを見ていると、自分で翻訳したものでOKだった例もあるようですが、私は、NYの日本領事館で英文の「婚姻証明」を発行してもらい、SSNとアメリカの運転免許証の際はそれを提出しました。
領事館で婚姻証明を発行してもらう場合、戸籍謄本は「3か月以内のもの」と指定されることが多いので、出国直前に取得するのが良いです。(在ニューヨーク日本国総領事館:各種証明)
在外選挙の登録
海外でも日本の国政選挙に投票したい場合、国外転出前に在外選挙人名簿への登録が必要です。
住民票の国外転出届
海外に1年以上滞在する予定の場合、市役所に国外転出届を提出します。出国予定の2週間前から提出できます。
- マイナンバカード
国外転出に伴い、マイナンバーカードまたは通知カードを市役所に返納します。
カードは、返納した旨を書かれ、その場で返却されます。日本へ帰国した際にまたそのカードが必要になるので、大切に保管しておきましょう。
- 印鑑登録カード
実印を印鑑登録してある場合、国外転出に伴い、印鑑登録カードも失効します。
駐在中に、日本の印鑑証明が必要になった場合(日本の持ち家を売却する場合など)は、領事館で印鑑証明に代わるサイン証明を発行してもらいます。
子ども医療費・児童手当の消滅届
子ども医療証と児童手当についても、転出の届出を出します。
固定資産税の納税管理人の指定
日本に持ち家がある場合、固定資産税の納税管理人の指定が必要です。
👉固定資産税の納税管理人の指定については、こちらの記事をご覧ください。
➁税務署での手続き
所得税の納税管理人の指定
日本の持ち家を賃貸に出す場合、家賃収入には所得税が課されるので、税務署で、所得税の納税管理人の指定の手続きが必要です。
👉日本の持ち家を賃貸に出す場合ついては、こちらの記事をご覧ください。
➂各種契約の解約
各種契約の解約手続きをしましょう。
電気・ガス・水道 | 1か月前くらいから解約の申し込み可能です。 (日本の持ち家を空き家管理に依頼する場合、水道契約の継続が必要なことが多い。) |
NHK | NHK:放送受信契約の解約 |
Wi-Fi | ルーターなどを返却しないといけないので、早めに調べておきましょう。 |
スマホ | 日本の電話番号を残したい場合以外は、解約。※前述 |
👉日本の持ち家を空き家管理に依頼する場合、こちらの記事をご覧ください。
➃郵便局へ転送届
郵便局が実家などに届くように、転送届(正式には、転居届)を提出します。1年間有効です。オンラインでもできます。
郵便物の転送サービスの開始には、受付が完了してから1週間程度かかる場合があるようなので、1週間前をめどに申し込みましょう。
⑤近所や友達に挨拶回り
ご近所さんや友達に、餞別や手紙を渡します。子供に手紙を書かせる場合は、時間がかかるので早めに取りかかりましょう。
⑥アメリカへ持っていく手土産
駐在員の夫の渡米時に、アメリカの勤務先の同僚への手土産を持参しましょう。
そのほかに、すでに現地に住んでいる先輩や友達などと交流があるのであれば、その方たちへの手土産も持参しましょう。
ばらまき系のお菓子としては、高価なものでなく、普通にスーパーで買えるものでも十分喜ばれます。日本のお菓子のレベル、ほんとすごいです!
私的には、キットカットの抹茶味がおすすめですよ。
⑦船便と航空便をすべて搬出、手荷物の整理
我が家は、渡米前々日と前日に、荷物をすべて搬出しました。
手荷物の機内持ち込み・預け荷物は、それぞれ個数、サイズ、重さ、禁止物が決まっているので、事前に確認しておきましょう。(JAL:お手荷物/ANA:手荷物について)
特に、預け荷物の重量はオーバーしやすいので、直前まで重さを測れるように、体重計は、ぎりぎりまで出しておきます。
預け荷物のスーツケースなどは、アメリカ入国の際に、検査官がランダムに検査する場合のあるので、鍵をかけたりベルトを付けたりしないようにしましょう。もし鍵をかけていたら、鍵を壊されるようです。
私が、2回目の渡米で、手荷物として持っていったものは、スーツケース大2,スーツケース小3、子供のリュック2、段ボールM4箱・S1箱でした。
空港までは電車移動だったので、段ボール箱は、空港へ宅急便で送りました。
機内持ち込み | パスポート、貴重品、重要書類、パソコン、iPad 幼児連れの場合、子供のおもちゃ、おむつ、着替えなど。 ※危険物や一定量以上の液体などは、禁止。 |
預け荷物 | 服、キッチン用品、学用品 |
私の手荷物の失敗談…。
機内持ち込みの荷物に、はさみ(危険物)と洗顔料(液体)が入っていて、荷物検査で引っかかり、没収となりました。
家を空にする直前はほんとドタバタで、かばんや段ボールに少しでも隙間があると、物を入れてしまいます。
このかばんは、機内持ち込みなのか、預け荷物なのか、都度考えるようにしましょう。
5,日本出国
さあ、ついに、日本出国です。
国際線の場合、空港には3時間前には到着するようにしましょう。
➀空港で宅急便の受取り
空港についたら、まず自宅から宅急便で空港に送った段ボール5箱を受け取りました。
荷物を運ぶカートは、無料で借りれます。(ニューヨークのJFK空港の場合、1台6ドルかかります。)
2度目の渡米は、先に渡米した夫もいったん日本に戻ってきてくれ、家族全員で出国することができました。
子供も荷物を運べる年齢になったので、手荷物をたくさん持参できました。
1度目の駐在の時は、子供が2歳と5歳。しかも夫はおらず、海外旅行初心者の私と母というメンバーだったので、手荷物は最小限(スーツケース2,リュック2)でしたので、この違いは大きいなあと思いました。
ベビーカーは、搭乗口で預かってくれますので、機内に入る直前まで使えます。
➁チェックイン、預け荷物を預ける
チェックイン(➀Web、➁機械、➂航空会社のカウンターのどれか)をし、預け荷物(段ボール箱やスーツケース)を預ける手続きをします。
重量オーバーなどの問題が発生する可能性もあるので、早めに済ませましょう。
我が家は、ここでアクシデント発生!
段ボールのうち1箱が重量オーバーで、急遽ほかの箱に入れ替えることに。
後ろに長い列ができているなかで荷物を入れ替えるのは、周りに迷惑ですし、とても恥ずかしかったので、みなさんは、こんなことがないように、重量は事前にしっかりと確認しましょう。
➂出国手続き
機内持ち込みの荷物検査(保安検査、Security Check)も長蛇の列ができることもあるので、早めに済ませましょう。
税関申告(Customs)で申告することがあれば、税関審査を受けます。
出国審査(Immigration)で、パスポートに出国スタンプをもらいます。日本の場合はほぼ大丈夫だと思いますが、日付が間違ってないか念のため確認しましょう。
➃飛行機搭乗
出国手続きを終えて、一安心。いろいろと免税ショップも見たいところですが、搭乗口へは、最低でも搭乗開始時刻の30分以上前には着くようにしましょう。
搭乗口や搭乗時間が変更されていることもよくあるので、電光掲示板でよく確認しましょう。
ベビーカーは、機体の入り口で預かってもらいます。
子連れの場合、子供用の機内食(事前に要予約)もあります。
まとめ
今回は、【海外赴任準備ガイド】第一弾、「アメリカ駐在の内示~日本出国まで」の手続きについて、
- アメリカ駐在の内示~日本出国までの手続きの流れを、時系列にご紹介
- 予防接種
- 大使館のビザ面接
- 日本で買っておいた方が良いもの、買わなくても良いもの
- 引越しの流れ、荷物の仕分け
- アメリカの家探し
- 出国手続き
をまとめました。
こう見るとやることは本当に多いですが、ひとうひとつ潰していけば、大丈夫です!
この記事を読んで、みなさんの渡米前の不安を少しでも解消してもらえたら嬉しいです。
👉【海外赴任準備ガイド➁】アメリカ入国後にやるべきことについては、こちらの記事です。
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